自分が子供の頃は、カメと言えばクサガメかミドリガメでした。日本固有のニホンイシガメさえも売っているペットショップはほとんどなかったです。
自分の住んでいた町だけだったのかもしれませんけど。
最近は、ホームセンターなどのペッットショップにも結構色んな種類のカメを売ってますね。
中でもよく見かけるのはミシシッピニオイガメ。大体のショップで売ってます。大人になっても8~14センチ程度と小ぶりで、値段も手ごろで、ミドリガメに比べると飼い易いんでしょうね。
ニオイガメとドロガメを飼う際にオススメの本、「ニオイガメ、ドロガメの医・食・住」
そんなニオイガメ、ドロガメを飼う際に読んでおきたい本が、「ニオイガメ、ドロガメの医・食・住」。
ニオイガメ、ドロガメに特化した飼育、特徴、医療情報が書かれています。
ミシシッピニオイガメやトウブドロガメを飼うなら一回は読んでおくといいです。
ニオイガメはクサガメと同様、悪臭を放ちます。ニオイガメの名前の所以です。
因みに、実はトウブドロガメを飼い始める前に、ミシシッピニオイガメとどっちを飼うか迷いました。臭いを放つカメということでトウブドロガメを選択。
でも、飼育下のニオイガメが悪臭を放つことはほとんどないようです。飼ったことがないので、本で読んだ話ですけど。
「ニオイガメ、ドロガメの医・食・住」の内容
「ニオイガメ、ドロガメの医・食・住」の目次は以下の通り。
- 第1部 ニオイガメ、ドロガメ全般
- 第2部 基本的な飼育法
- 第3部 種類別の飼育法
- 第4部 医学
- 第5部 インフォメーション
第1部 ニオイガメ、ドロガメ全般の内容
ニオイガメ、ドロガメってどんな亀?って話や、ペットとしての歴史、ニオイガメの成長と一生、ニオイガメ・ドロガメの仲間たちなどついてに書かれてます。
ニオイガメ、ドロガメの日本でのペットとしての歴史は古く、昭和40年代半ば頃から輸入されていたそうです。
子供の頃(昭和の時代)に、ニオイガメ・ドロガメ類がペットショップに売っていた記憶はありませんが、それは近所のペットショップが小規模だったのかもしれませんし、売っていたけど気づかなかっただけかもしれません。
因みに、ミシシッピニオイガメは「スティンクポット」、トウブドロガメは「マッドタートル」という名称で販売されていたそうです。
そういやそんな変な名前の亀がペットショップに居たような・・・。記憶違いかもしれませんけど。
ドロガメ類が人気急上昇してきたのは、1998年~1999年くらいからとのこと。ミシシッピニオイガメは2003、4年くらいから急激に増えてきたらしいです。
確かにこの頃からミシシッピニオイガメをペットショップでよく見かけるようになったような気がします。
トウブドロガメを飼い始めたのは、確か2005年くらいですから、バッチリ亀の流行に乗ってしまったのかなww
因みにトウブドロガメは3亜種に分類されます。
- ペンシルバニアドロガメ
- フロリダドロガメ
- ミシシッピドロガメ
日本に多く出回っている亜種は、基亜種のペンシルバニアドロガメとのこと。うちのドロガメ君はパンシルバニアドロガメ何でしょうか?
亜種とか知らなかったのでよく分からず飼い始めました。ショップの人に確認しときゃよかった。
ペンシルバニアドロガメとフロリダドロガメの区別は、素人には難しいそうです。
第2部 基本的な飼育法
第2部には、ニオイガメ、ドロガメ類の基本的な飼育方法について書かれてます。室内飼育で飼育する方法と屋外飼育で飼育する方法が書かれており、冬眠させる場合と冬眠させない場合、どちらも参考になると思います。
ニオイガメもドロガメも他の水棲亀と同様に、紫外線が必要です。
でも、ここのワンポイントコラムに書かれていたのですが、ニイガメ類は長時間の日光浴や強すぎる紫外線照射は、かえって害になるそうです。ニオイガメ類の甲羅は紫外線の透過率が高いのがその理由。勉強になります。
野性の環境をジオラマにした「アクアテラリウム」の作り方も書かれてます。ニオイガメの幼体は小さいので「アクアテラリウム」での飼育が可能なようです。
ミシシッピニオイガメを例にした繁殖方法も書かれているので、繁殖に興味のある方は、参考にして挑戦してみてはいかがでしょうか?
第3部 種類別の飼育法
第3部には種類別の飼育方法が書かれています。
- やや協調性があり浅瀬を好むタイプ
- 協調性がなく深いところを好むタイプ
- やや陸生傾向が強いタイプ
- 幼体の飼育
の4つのタイプに分けて説明されてます。
ミシシッピニオイガメは「やや協調性があり浅瀬を好むタイプ」に、トウブドロガメは「やや陸生傾向が強いタイプ」にあたるようです。
第4部 医学
第4部の医学には、病気に関する早期発見の方法、予防方法などが書かれています。
ペットは喋ってくれませんから、予防と早期発見が非常に重要です。病気が進行して重症になると治療は困難になることは間違いありません。
ニオイガメ・ドロガメの病気を学んでおき、普段から予防を心がけ、日々、観察することが大事であることを改めて思い知らされました。
うちのドロガメ君とイシガメ君は、これまで健康体で育ってますが、油断せずに育てていかないといけないですね。
「ニオイガメ、ドロガメの医・食・住」の医学の項には、早期発見のための健康チェックの方法が説明されているので、日々のお世話の際に参考になります。
第5部 インフォメーション
第5部のインフォメーションには、「ショップ、病院との上手な付き合い方」「ニオイガメ、ドロガメに関する素朴な疑問」が書かれています。
カメが病気になった場合、犬や猫と違ってどこの動物病院に診てもらったよいのか迷ってしまいますが、はやり的確な処置ができる獣医さんは少ないようです。
爬虫類・両生類専門の動物病院は数は少ないものの、少しずつ増えてはいるようです。爬虫類・両生類専門の動物病院は、専門誌や情報誌に広告を載せている場合が多いそうなので、普段から専門誌や情報誌を読んでチェックしておくのが良いかも。
ま、今はインターネットが普及しているので、ググれば近くの爬虫類・両生類専門の動物病院を探せるでしょうね。ただし予約制のところが多いそうなので、前もって電話をするのが良いとのことです。
「ニオイガメ、ドロガメの医・食・住」の本のまとめ
ニオイガメ・ドロガメは水棲亀といっても、ミドリガメやクサガメ、ニホンイシガメとはちょっと違うので、専門の本があるのはありがたいです。
この本の存在を知る前に「トウブドロガメ」を飼ったのですが、知らなかったことは多かったです。
基本的には、ミドリガメやクサガメ、ニホンイシガメと同じように飼育できますが、一回は読んでおいて損はないです。
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