最近、お金に関する本を読んで勉強中。
今回は日本大学教授、濱本明先生の「バフェットの投資術を学んだら生き方まで変わった話。」を読んでみました。
ウォーレン・バフェットと言えば、史上最強の投資家。株投資などで稼いだ資産は、2019年の時点では825億ドル(1ドル=110円計算で9兆750円)で世界第3位。
すんごい投資家です。
本書は、このバフェットの投資術を中心に、濱本先生と乃木坂48の中田花奈さんとの対談形式で、株投資を学べる投資の本です。
濱本明先生の経歴
濱本明先生は、現在、日本大学商学部の教授。
研究分野は会計学。
会計学の中でも財務会計に関して研究や学生の教育に携わっているのだとか。
株投資は会計の知識がある方が、会社の経営状態が分かるため有利なのだとか。
本書では、バフェットの投資術、簡単な会計から株投資が学べます。
バフェットの投資原則
本書ではバフェットの投資原則を紹介。
超お金持ちのバフェットの投資原則は覚えておいて損はなし。
企業の情報源はいたって普通
バフェットは会計学を重視し、企業に株投資していたそうです。企業の経営状態は、財務表などから情報を取得できますね。
その他、新聞や雑誌、テレビなどから情報を収集。なんかいたって普通。
超大投資家なので秘密情報などが手に入るのかと疑いたくないますが、普通じゃない情報はガセネタが多いので要注意とのこと。
確かに普通じゃない情報は、インサイダー取引に抵触したり、詐欺だったり、危ないのかも。
信頼できる事実に基づいて、確かな知識によって、正しい決定の根拠を導き出すだけです。
公開されている信頼できる情報は一般人でも手に入るので、後は正しい知識があれば正しい投資が出来るということ。
つまり会計や投資に関する勉強が必要ってことですね。
バフェットは分散投資を否定
またバフェットは分散投資を否定。
投資の教科書的には分散投資をしなさいとよく言われますが、分散投資だとお金持ちになれないとのこと。
投資先への知識が足りないから自信が持てず、分散投資に走ってしまうというわけです。
投資先への十分な知識を得て、自信をもって投資先へ投資する。これがお金持ちになる秘訣。
・・・とは言え、凡人には一極集中は難しいかなぁ。
ビジネスモデルが理解できない事業やコモディティ型事業には投資しない
バフェットの投資方針として、理解できない事業には投資しないというものがあります。
「理解できない事業には投資しない」は有名なのか、投資関連の本を読むと良く出てきます。
現代の投資の花形であるIT業界ですが、バフェットはIT業界に疎いのでIT関連の事業には投資していないと決めているそうです。
投資先について、ビジネスモデルを理解している、事業内容に永続的優位性がある、経営陣が優秀で誠実、現時点の株価が適正である。
この条件が揃えば投資が成功する確率が上がるのだとか。
ロングセラーのブランドを持つ企業、老舗の企業も狙い目のこと。
なお、バフェットはコモディティ型事業には投資をしないそうです。
コモディティ型事業とは、各企業が提供している商品やサービスがどれも似ていて、価格競争が激しく、儲けにくい企業のこと。経済性に乏しいので投資しても失敗するリスクが高まるのだとか。
株主優待に魅かれてコモディティ型事業の企業には手を出さないように気を付ける必要がありますね。
バフェットが好む企業の見つけ方
4章(講義4)は投資先を選ぶ実践方法の講義です。
Yahoo!ファイナンスを用いて、企業のビジネスモデルを探ります。
Yahoo!ファイナンスの企業情報にある「特色」「連結事業 or 単独事業」を参照することでビジネスモデルが分かりるとのことです。
本書では、例としてSONYを紹介していました。
財務数値の見方
本書では投資先企業の財務数値の見方も紹介。
素人にも分かりやすく解説していました。
業績データや財政状態、資金状況データなどのチェックポイントを懇切丁寧に教えてくれています。
解説の詳細は省きますが、株投資するならばこれくらいのことは理解していないとと反省。
企業の株価を見て、ちょろっと企業の業績を見て、後は勘で投資を決定とか愚の骨頂でした。
財務数値を理解している全ての人でも株で100%儲かるとは限らないと思うので、株投資は深いです。
ただ成功の確率は無勉強の人よりも高確率なんでしょうけど。ましたが、だからお金持ちにはなれてないってことなんでしょうね。
まとめ
無謀な株投資はやめといた方がいいですね。ある程度の勉強はしないと。
株投資の入り口として「バフェットの投資術を学んだら生き方まで変わった話。」は役に立つはずです。
ちなみに、株とは無関係ですが、本書で紹介していた競馬で生計を立てている公認会計士の丸の内龍太郎氏がかなり気になっています。(「馬券会計学」という本を出しているらしい)
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