本の表紙を見てビビッと来た「昆虫戯画びっくり雑学事典」。
表紙のイラストが個性的で面白い。手に取って読んでみたら、一般的には知られてない虫の生態が書かれてあり本の内容も面白い!
丸山宗利さんとじゅえき太郎さんの経歴
丸山宗利さんは、九州大学総合研究博物館准教授。
世界各地で珍しい昆虫を採集。専門分野はアリと共生する昆虫やツノゼミとのこと。
多肉植物の栽培、東南アジアのコイ科の淡水魚の飼育にも力を入れているらしい。
多数の昆虫に関する書籍を出版。
じゅえき太郎さんは、東京生まれのイラストレーター・画家・漫画家。第19回岡本太郎現代美術賞入選の実力派。
身近な虫をモチーフにした多くの作品を制作し、ツイッターでは「ゆるふわ昆虫図鑑」を公開中。
じゅえき太郎さんの作風は、顔がなんだか味わいがあって良い。どっかで見たことあるような。
ツイッターの「ゆるふわ昆虫図鑑」は知らなかったので早速フォローしました。
Gが部屋に出た人が香水を歌ってみた。https://t.co/vmLFZ33ZHF pic.twitter.com/qXMRzEMy82
— ゆるふわ昆虫図鑑 (@64zukan) September 29, 2020
「昆虫戯画びっくり雑学事典」の内容
「昆虫戯画びっくり雑学事典」は雑学事典というタイトルだけあって虫に関する雑学がたくさん。
子供の頃から虫に関して興味があったので、虫に関することは結構知っている方だと思っていたのですが、「昆虫戯画びっくり雑学事典」の雑学は知らないことが多く、虫好きには興味深い内容でした。
ちなみにタイトルには昆虫と書かれてますが、昆虫だけではなく、虫と呼ばれる生物の生態も紹介されています。
昆虫とは、体が頭と胸と腹の3つに分かれていて羽が4枚、脚は6本と定義されています。
虫の定義はありません。身近な小さな生物を総称して虫と呼んでいます。ミミズやムカデ、蜘蛛、ダンゴムシなどなど。カエルやトカゲも虫に含まれます。
そんな虫たちの生態を紹介している本書で特に気になった虫の生態を紹介します。
青りんごの臭いを出すカメムシ「アカスジキンカメムシ」
カメムシって臭い臭いを出す昆虫として有名ですね。
あのカメムシの悪臭はたまりません。
家の外壁に集団のカメムシがいて絶句したことがあります。
そんな臭いイメージのカメムシですが、「アカスジキンカメムシ」の臭いは青りんごの臭いなのだそうな。
それも不快な青りんご風の悪臭ではなく、爽やかな青りんごの香り。
そんな臭いならば嗅いでみたいですね。
「アカスジキンカメムシ」割と普通にいるカメムシだそうで、5~6月頃に豊かな樹木がある緑地の葉っぱの上に居ることが多いのだとか。
ちょっと気になるので、来年「アカスジキンカメムシ」を探してみます。
姿も美しく、カメムシの仲間の間でも美しいカメムシとしても有名とのことです。
ツイッターで紹介されていたのでツイートを貼っておきます。
ちなみに先ほどゆきあつさんのあげてたアカスジキンカメムシの成体はこんなで、歩く宝石って言われることがあるそうです pic.twitter.com/q3urBz312S
— おと@スズサンスキー (@taki_aaas) October 23, 2021
かなり目立った感じのカメムシですね。
割と普通にいるカメムシとのことですが、やっぱり見たことないです。
ゴキブリを駆逐するアシダカグモ
アシダカグモって知ってますか?
地方の一軒家に住んでいる人は見たことあるんじゃないでしょうか。
こいつです!
(観覧注意)
仕事中視線を感じ振り向くと
めちゃくちゃでっかい蜘蛛がガン見😲もしかしてわてくしが獲物😱
手の平位の大きさのアシダカグモ
カッコええ~👍これぞ蜘蛛って感じ pic.twitter.com/6CWdz1gTtx— TAKABITES (@takabites) October 21, 2021
超デカイ蜘蛛です。
このアシダカグモ、うちの実家には普通に棲んでいました。
初めてアシダカグモを見た人はかなり驚くみたいで、タランチュラとかと間違えているんじゃないでしょうか?
子供を連れて実家に帰ったとき、このアシダカグモみてかなりビビッてました。
ちょっとキモイ蜘蛛ですが、アシダカグモはゴキブリを食べるので益虫なのです。大事にしないといけません。
家で見かけたら拝んでお礼を言いましょうw
本書ではこのアシダカグモの生態を紹介。
アシダカグモは家のゴキブリを駆逐してしまうと家を出てしまうのだとか。
つまり、アシダカグモの居ない家はゴキブリもいないってこと。
ゴキブリが家に現れるようになると、アシダカグモはどこからともなく、またやって来るそうな。
アシダカグモが現れたら、家にゴキブリがいるってことですね。
ゴキブリが嫌いな人にとってはアシダカグモは救世主です。
ちなみに実家にいたとき、天井にアシダカグモの卵を発見したことがあります。
何を思ったのかこの卵をつっついたら、卵からちっちゃなアシダカグモの幼虫がわんさか出てきたことがあります。
虫好きの自分も、ちょっと怯んでしまいました・・・。
蜘蛛が苦手な人はアシダカグモの卵は触らないように!
寒くないと死んでしまう昆虫「セッケイカワゲラ」
これまた不思議な昆虫「セッケイカワゲラ」。
寒くないと死んでしまうのだそうな。
昆虫と言えば変温動物。寒いのが苦手なイメージがありますが、セッケイカワゲラは暑いのが苦手。冬に活動する昆虫なんだとか。
スキー場などでも歩いていたりするそうです。
こいつです。
福島県会津高原にて。
スノボしていた時に偶然!セッケイカワゲラですかねー pic.twitter.com/HbBAp40iXI— 応生のクモ野郎 (@Ousei_Spider) March 6, 2019
これも見たことない。
寒い地方にしか棲んでないのでしょうか?
ちなみにセッケイカワゲラを発見しても素手で捕まえてはいけません。
手の体温の熱さで死んでしまうとのことです。
側溝に落ちているヒキガエルは助け出すべし
カエルは手足の指に吸盤があって窓や壁を上るのは苦にしないイメージですが、ヒキガエルには指に吸盤がないとのこと。
なのでツルツルした側溝は死への入り口。側溝から這い上がることができないのです。
そのまま餓死したり、干からびたり、大雨が降って雨で流されたり。
側溝に居るヒキガエルは棲んでいるではなく、這い上がれないだけ。側溝にヒキガエルが居たら助けてあげましょう。
昆虫戯画びっくり雑学事典のまとめ
「昆虫戯画びっくり雑学事典」は興味深い虫の話が満載でした。虫好きの人なら飽きずに一気に読めるはず。
虫好きの子供がいるお父さんなら、読んで学んだ雑学を子供に話せば尊敬されること間違いなしです。
本で紹介されている虫たちを、子供と一緒に野外で探すのも楽しいかも。
ちなみに「昆虫戯画びっくり雑学事典」には1点だけ難点があります。
じゅえき太郎さんのイラストはユニークで親しみやすいのですが、リアル感が薄いので紹介されている虫が実際にどんな姿なのかがわかりにくいです。
ただこの本に実際の虫の写真を載せるのは味気ない気もしますので、この本にはじゅえき太郎さんのイラストが合うのでしょうね。
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