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今の日本を皮肉った風刺小説、カエルの楽園 百田尚樹

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考えさせられました百田尚樹の「カエルの楽園」。

 

カエルの楽園(新潮文庫)

 

日本の「憲法9条」の問題や現実を無視したとあるメディアや政治家を皮肉った風刺童話風な本に仕上がってます。

 

 

この物語を人間で表現しようとするとめちゃくちゃ残酷な物語になってしまうし、リアルすぎるので、登場人物をカエルにしたんでしょう。

 

大まかなあらすじは以下の通り。

安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、豊かで平和な国「ナパージュ」に辿り着く。
そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。
だがある日、平穏な国を揺るがす大事件が起こる――。

Amazon カエルの楽園 内容紹介より

 

ナパージュって”Japan”のこと。アルファベットを逆さに読むとナパージュ。

 

奇妙な戒律とは、ナパージュの3戒「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争うための力を持つな」。どっかで聞いたことのある内容ですね。

 

ツチガエルの国のナパージュではこの3戒を守っていれば国の平和を保てると信じられてますが、隣の国のカエルをも食らう残忍なウシガエルたちは豊かなナパージュの国を征服しようと虎視眈々と狙っています。

 

ツチガエルたちは3戒によってウシガエルも攻めてこないと信じきってますが・・・。

 

結末はどうなったでしょうか?

 

思いっきり日本の今の現状を風刺していました。

 

他の国の現状を考えると平和すぎるんですよね日本は。実は平和な今の日本が理想郷なのかもしれませんが、現実的にはそうはいきません。隙あらば日本の領土や資源を狙っている国はあります。

 

日本は資源がないように思いますが、水は豊富だし、海洋資源も豊富です。喉から手が出るほど欲しい国はたくさんいます。

 

戦争なんてやるべきではないですが、戦争を仕掛けられたらそうするのか?戦争を仕掛けられないようにするためにはどうするのか?現実的なところに目を向け、手遅れにならないように早々に対応しておかないと、将来とんでもないことになるかも。

 

「カエルの楽園」はそんなことを改めて考えさせられた本でした。

 

それほどインパクトのある話題の本でありますが、テレビや新聞にはまったく取り上げられてません。なんとも不思議・・・。

 

流れるように読めるし、小学生でも楽々読める内容。読んで損はしないと思います。個人的には「はだしのゲン」を読んだ時以上に衝撃的な作品でした。

 

カエルの楽園

 

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