キングコング西野の魔法のコンパスを読んでみたら、発想豊かで多才な芸人さんでした

キングコング西野亮廣さんの「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」読んでみました。西野さん、想像以上にいろんなこと考えている。やっぱり才能溢れる人やなと感じました。

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

世間のみんなは誤解しているのかもしれない。

西野亮廣の思考が詰まった一冊

キングコングって若いうちから売れてきたので、吉本が推す若手コンビって印象が強く、あんまり好きではなかったけど、西野さんのピンの活動が多くなってから、なんか絵は上手いし、他も色々やってんなぁと気になる存在に。それで今回「魔法のコンパス」読んでみることに。

魔法のコンパスは西野亮廣さんの考えていることが詰まった一冊でした。めちゃくちゃ色んなこと考えて、行動されているんですね。考え方が鋭いというか、一般常識に捕らわれず、良い思いつき!と思ったら即行動!というのが素晴らしい。それぞれに感銘受けることが多々ありました。

読み終わって思ったのは、西野亮廣さんはプロデュース能力がめちゃ高いなと思いました。考えぬいた思いつきを実際に行動に移せる能力も高いです。

学生の頃は成績悪かったと書かれてましたが、学生の成績と社会に出てからの能力というのは全く別物というのを改めて納得させてくれました。

色んな素晴らしい考えや情報が満載だったので、気になった内容をピックアップして記しておきたいと思います。

「えんとつ町のプペル」は絵本界では珍しい完全分業制の絵本

絵本界では分業制というのは珍しいとのこと。だいたい1人で製作し、多くても原作者と絵担当の2人まで。映画などのように何人もの人が分業して製作することはないそうです。そりゃそうで、分業制にするとコストがかかって赤字になるため。

西野さんはというと、世界の誰も見たことのない圧倒的なものを作りたいということで、「えんとつ町のプペル」は完全分業制で製作したそうです。この辺の発想が柔軟というか、凄いというか。

そんな世界でも例のない完全分業制の絵本、「えんとつ町のプペル」今度読んでみます。ハードル上げすぎてなければよいけど・・・

学校の先生がクラウドファンディングを知らない

クラウドファンディングとは、企画を実現するための資金を、インターネット上で一般の人から支援金を募って集めるという仕組み。

このクラウドファンディング、結構話題になっているので知られていると思っていたのですが、アート系の学生はほぼ知らなかったそうです。

当本にも書かれているようにアート活動を行うには資金が必要。アート系学生はアルバイトして資金を工面しているそうで、クラウドファンディングの仕組みを知っていれば、企画内容にもよりますが、アルバイトすることなく活動資金を調達することが可能となります。

知っているのと知らないのでは活動は大違いですね。

しかも大学のまったく先生も知らないらしい。せめて先生がアート活動を効率的に行う手段を知っていれば。インターネットは苦手なんていっている場合ではないです。情報格差が広がってるって感じます。

信用で結婚式をあげたホームレス小谷の話し

西野亮廣さんの友人でホームレス小谷さんという方がいるそうで、実際にホームレス生活をしていて、1日50円で自分を貸し出して生活しているなんともユニークな人。

この50円という超破格で自分を貸し出し、貸し出したら草むしりや引越しの手伝いなど何でもやるというスタイル。

実際、50円は安すぎるので、借りた方は悪いなという気持ちが働き、ご飯やお酒をおごることになるのだそうです。借りた人は、なんだかんだで50円以上支払うことになるのですが、値段がそもそも50円なので恩が残ってしまう。これが毎日続くことで、日々ホームレス小谷さんの信用が広がっていく。

そしてホームレス小谷さんが女性の借主と恋に落ち、盛大な結婚式を挙げたいということになるのですが、クラウドファンディングで結婚式の開催資金を募ったところ、これまで50円で小谷さんを借りた人たちから、250万円もの大金が集まったそうです。

彼は、お金持ちじゃないけど、「信用持ち」なのだ。

魔法のコンパス P86

お金もちじゃないけど、信用持ち。なるほどね。

東京都で民間初の中学校校長になった藤原和博さんの「稼ぐ話」

藤原和博さんが書いた「必ず食える1%の人になる方法」という本が面白いとのこと。

自分をレアカード化して収入を上げる方法が書かれてました。結構興味深く、1万時間の法則(1万時間かければ誰でもその分野で「100人の1人」になれるという法則)を使いその分野をある程度磨き、次は新たに別の分野で100人の1人なる。更に別の分野に1万時間を投じて、3つの分野で100人の1人を作る。そうするとA,B,Cで三角形ができ、この三角形の面積がその人の需要となり、この面積が大きければ大きいほど、収入アップに繋がるとのこと。

一つの分野だけを究めようとしても上には上がいるわけで厳しいけど、3つの全く違う分野をある程度究めることができれば需要が高くなるというのには、なるほど納得、目から鱗でした。これから社会に出て行く若者は是非知っておくと良いかも。

マズ味調味料の話

マズ味調味料、これはよく出来た言葉。

物事を効率よく拡散させるには議論を生むことが必要で、反対意見が必要だ。

そこで仕上げに、反対意見を生む「マズ味調味料」をふりかけてやることが大切だと考えた。

魔法のコンパス P235

ここでは拡散というのが目的。SNSなどで拡散させるには全てのみんなが素晴らしいと言ってしまうような事は議論が起こらず、早々に収束するので拡散が起こりにくく、逆に反対意見が生まれるような事の場合は、議論が生まれて拡散しやすいという考え。この反対意見を生むものををマズ味調味料と呼んでました。うまいこと言うなぁ。

拡散させるにはこの「マズ味調味料」を少々ふりかけるって考え方、覚えておくと使えるかもね。振り掛けすぎたり、強烈な調味料だと大炎上が起こるかもしれませんが。

町を作らないと未来がないと言うことで、できた「おとぎ町ビエンナーレ」

「町を作らないと未来がない」と言い続けていたら、芸人が町を作るなどと叩かれた反面、伊藤忠商事の目に止まり、これは面白い!ということで、「おとぎ町ビエンナーレ」ができたとのことです。

何でも言い続けてみるもんですね。凡人には理解できなくても先見の明がある人にはわかるというか。

これからの仕事選びは、好きなことを仕事にするのが理想的

古い時代の人間は、好きなことで食っていくなんて非現実的だと教わったと思いますが、これからの時代、逆に好きなことじゃないと仕事として続けることが難しいことになってきたようです。

その時、ステレオタイプの親父が口にする「好きなことで食っていけるほど人生は甘くない!」という人生訓は、まったく的が外れていて、好きでもない仕事は、これから更にロボットが奪っていくんだから、人間に残されたのは”とても仕事とは呼べない好きなこと”しかないんだよね。

魔法のコンパス P327

その通りだと思いますね。嫌いなこと仕事にしても将来どうなるかわからないし、ロボットや人工知能の技術もどんどん発達していくのは間違いないから、ロボットやコンピューターができる仕事がどんどん増えて、今ある人間の仕事はどんどん減っていくでしょうね。

それなら好きなこと仕事にした方が、よっぽどいいです。

今後、親が言うのは「遊んでばかりいちゃいけません。仕事をしなさい」じゃなくて、

「仕事になるまで遊びなさい!」だね。

魔法のコンパス P329

仕事になって食えるまで趣味や遊びを究めなさいってこと。確かに。マツコの知らない世界に出てくる専門家やマニアがその人達ですよね。好きなことをやり続けていたら、仕事になっていたというか。

将来に就く職業に悩んでいるのであれば、自分が好きなことをもう一度見つめなおすのがいいかもしれません。

まとめ

「魔法のコンパス」を読んで、キングコング西野亮廣のイメージがずいぶん変わりました。プロデューサーに向いていると思います。これからもどんどん面白い企画を立ち上げて、この世に提供し続けてもらいたいです。