新聞記者が短時間で記事を書けるのは、文章術の基本の型を徹底的に教え込まれているからだそうです。
そんな新聞記者の文章術の基本の型を元新聞記者である松林薫氏が、この本「迷わず書ける記者式文章術」で惜しげもなく教えてくれました。
文章を書くためにやるべきなことはシンプルで、以下の優先順位で執筆するのが重要なのだとか。
- 書くべき内容を明確にする
- 構成を考える
- とりあえず全体を書く
- 推敲して文章を整える
本の中では、この各4つについて詳しく書かれています。
設計図を作るってところが、非常に参考になりました。プロはしっかり文章の設計図を考えて執筆しているんですね。そりゃそうでしょうけど。
基本パターンとしては4つ。
- 逆三角形
- 三部構成
- 起承転結
- 起承展転結
新聞やテレビなどで事実をストレートに使うときに使う型が逆三角形型。
三部構成型はレポートや学術論文などで使い、読み物は起承転結、長い読み物では起承展転結を使うそうです。
起承展転結は聞きなれまい言葉ですが、米国経済紙の「ウォール・ストリートジャーナル」が編み出したスタイルだそうで、
- 「起」は印象的なエピソード
- 「承」は問題提起
- 「展」は論証
- 「転」は別視点の紹介
- 「結」は結論や主張
の構造になっています。
こうやって文章の構造を明確にして執筆すると書きやすいし、分かりやすくて面白い記事が書けそうです。
1回読んだだけでは習得するの難しいですが、「迷わず書ける記者式文章術」の文章術を常に意識して文章を書くことで、レベルアップは間違いないでしょう。
ちなみに、新聞社や通信社が発行する「用字用語集」というのがあるそうで、手元に置いとくと文章の推敲が捗るとして紹介されてました。これは便利そう。
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